2023年現在で男女前年代の平均年収はおよそ414万円、最も稼ぐと考えられる50代男性に絞っても平均年収は607万円程とのことですから、年収800万円を稼ぐ40代女性は相当のバリキャリ。かつて「高収入の女性はモテない」などと言われていたことがありますが、果たして現代の婚活市場ではどうなのでしょうか。
男性は高収入であればあるほど女性にモテるものですが、一方で「女性が高収入だとモテない」と言われていた時代がありました。理由は、「男性のプライドを傷つけるから」。男性はとかくプライドの生き物なので、自分より稼ぐ女性は嫌、というわけです。とは言えこの考え方は、経済的にある程度安定していた昭和~平成のもの。令和に入り、特にコロナ禍と記録的な円安で経済不安が続いている今、自分の収入に自信のない男性にとって、稼ぐ女性は「プライドを傷つける」どころか「ありがたい」存在なのです。
実際、2022年に行われた男女年収別生涯未婚率調査によると、45~54才の未婚女性が一番多かったのは年収300万円台。ここから年収が上がれば上がるほど未婚率は下がり、年収800万円以上ともなると男性と同様殆どの人が結婚しているという結果が見られました。
また他のネット記事によると、IBJと小学館Woman Insightが共同で実施した「スペック格差」に関する意識調査で、「年収が自分より上の女性は恋愛対象になるか」という質問に対し「はい」と答えた男性が76%にも上ったのだそう。その理由としては、「年収で判断しないから」「仕事ができるのも魅力のひとつだから」といったものが多く、一方「いいえ」と答えた24%の男性からは、その理由として「生活水準が合わなさそうだから」「プライドが高そうだから」といったコメントが寄せられていました。
つまり、「自分より年収の高い女性は嫌」という意見の男性も、その理由はプライドを傷つけられるからというよりは、イメージとして「性格や生活水準が自分とは合わないから」。逆に言えば年収800万円の高収入女性でも、平均的な生活水準と魅力的な性格を持ち合せていれば恋愛対象になる、というわけです。
従って40代という年齢的に多少不利な要素があっても、年収800万円なら成婚に至る可能性は十分にあります。むしろ同年代の婚活女性の中では、かなり有利な立場にあると考えて良いでしょう。
調査結果によると年収800万円の女性には高い需要が望めるとのことでしたが、実際のところ男性の目に彼女たちはどのように映っているのでしょうか。ここでは個人レベルでの男性の意見をいくつかご紹介します。
「女性で年収800万ならわりと良いと思うので、男性陣は狙い目かな。まぁだけど散在するタイプだとお金貯まらないからそこは気をつけないとね。」
「女性の年収を特別意識しているわけではありませんが、現時点では自分の収入だけで奥さんまで養うのは厳しいです。時短勤務や週に半分でもいいので、働いてくれると助かるなと思います。」
「女性には結婚後も経済的に自立していてほしい思いがあります。それか、ある程度貯金をしっかりしているなど。自分が怪我や病気で働けなくなるリスクもありますし、金銭的に依存しすぎてほしくありません。」
「結婚後も、現在の生活水準を落としたくない。パートナー同士、趣味や好きなことにストレスなくお金を使える関係性でいたい。」
「働いている女性の方が、しっかりしている印象があります。結婚後も社会性や仕事への理解を失ってほしくないため、パートナーには収入額に関係なく『働いていてほしい』思いがあります。」
やはり令和の現在では、女性側にも収入があれば安心、今後何らかの事情で男性が稼げなくなるリスクも考えれば、経済的に自立できる女性は結婚相手として理想的という考えが大多数を占めています。また収入額に関係なく社会に触れる機会を持っていて欲しいという男性も多く、結婚後も仕事を続けたいというバリキャリには平成世代の男性がピッタリのようです。
本来モテるはずの高収入女性ですが、こと40代女性の場合はやはりこの不利な条件をカバーする戦略を考えなければなりません。ここでは年収800万の40代女性が婚活で注意すべきポイントをご紹介します。
高収入な女性はモテるからといって、それを婚活でアピールするのはNG。自慢話と捉えられて、「プライドの高い女」と思われてしまう可能性があります。自分の年収はあくまでプロフィール内に記載するにとどめ、男性と接する際にはそれ以外の部分で自分の魅力をアピールしましょう。「高収入なのにそれを鼻にかけない親しみやすい女性」と思われて、好感度がグッとアップします。
年収800万円の40代女性と聞くと、「バリバリと仕事をするできる女性」「男と肩を並べるプライドの高い女性」というイメージを持つ男性が多いため、まずはこのイメージを覆す戦略を練りましょう。おすすめなのは、失敗したエピソードや苦手なことなどを、ユーモアを交えて話すこと。こうして弱みを見せることで「意外と普通なんだな」と思ってもらえると、ハードルがグッと下がります。また男性は女性のギャップに弱いため、「バリキャリなのにオフでは意外と天然」といったギャップにグッとくる男性は少なくないでしょう。
先述した通り、「高収入女性はモテない」というのはもう古い過去の意見。今の男性はむしろ高収入の女性を歓迎します。逆に言えば、「自分より収入の高い女性は嫌」「女性は家庭に入るもの、共働きなんてとんでもない」という昭和の考え方を引きずっている50代以降の男性とは合わない可能性が高いでしょう。このタイプの男性は40代バリキャリ女性を「ライバル」「生意気」と考えがちなので、例え結婚に至ったとしても価値観の違いから結局離婚、ということにもなりそうです。
一方で年収800万円以上のハイスペック男性の中には同レベルの女性を伴侶にしたいと考える人もいますし、「結婚後も生活水準を下げたくない」という人もいて、こういうタイプの男性からすると40代バリキャリは結婚相手として魅力的に映ります。年下はちょっと・・・という40代バリキャリは、このような同じ価値観、同じスペックの同年代男性を探すと良いでしょう。
更に間口を広げて、「年下でもOK!」というのであれば、チャンスはさらに広がります。年下男性の中には、「仕事より自分の趣味を優先したい」という人や、仕事ができて包容力のある年上女性を魅力的と感じる人も意外と多いからです。「自分が養っても良い」と考えているなら、いっそのこと専業主夫希望の年下男性を探すと良いかもしれません。
いずれにしても、年収800万円の40代女性がお相手を探す場としては、結婚相談所がおすすめ。結婚相談所は他の婚活ツールより入会のハードルが高く設定されていますが、これはその分入会後に手厚いサポートが受けられるということのほか、それだけ結婚への本気度が高い人しか入会できないということを意味しています。また公的証明書の提出義務もあり、プロフィールの信頼性が高い点もメリット。信頼できる情報の元、結婚に対して真剣な男性を効率よく探せる結婚相談所は、そろそろ時間的な余裕がなくなってきた40代婚活女性の強い味方になってくれるでしょう。